皆さまこんにちは!
今回は「経理業務の効率化をchatGPTで実現する方法」をご紹介していきます。
ここだけ読んでも「chatGPT?」となってしまいますよね。最後までご覧いただき、皆さまのお役に立てていただければと思います。
目 次
① 経理業務におけるChatGPTの活用法
近年、人工知能(AI)の急速な発展に伴い、様々な業界でデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しています。中でも注目を集めているのが、OpenAI社が開発した大規模言語モデル「ChatGPT」です。
ChatGPTは、高度な自然言語処理能力を備え、多岐にわたる分野で活用されています。その応用範囲は経理業務にも及んでおり、業務効率化や高度な問題解決に大きな可能性を秘めています。
経理業務においては、以下のような場面で活用できます。
・質問応答システムの導入
ChatGPTを活用することで、経理担当者の疑問に即座に回答を提供できます。例えば、会計基準の解釈や税法の適用方法など、専門的な質問にも的確に答えることができます。
・データ入力の自動化
領収書や請求書の情報を読み取り、データベースに自動的に入力します。
・報告書作成
財務報告書や月次報告書を生成するために必要なデータを集め、フォーマットに従って作成します。
また、税法の変更に伴う複雑な計算や、各種控除の適用など、税務計算はとても時間がかかる作業です。ChatGPTを活用することで、これらの計算を正確かつ迅速に実行できます。特に、中小企業やフリーランスの経理担当者にとって、税務計算の自動化は大きなメリットとなるでしょう。
これらの自動化により、経理担当者は単純作業から解放され、より戦略的な業務に注力できるようになります。ChatGPTは、経理業務のDXを加速し、経理部門の役割を大きく変えていく可能性を秘めているのです。
② ChatGPTによる経理業務の自動化のメリット
ChatGPTを導入することで、経理業務の自動化が実現し、多くのメリットがあります。
・効率向上
繰り返しの多いタスクを自動化することで、経理担当者の業務負担を軽減し、より重要な業務に集中できるようになります。
・正確性の向上
人間が行う手作業に比べて、AIによるデータ処理はミスが少なくなります。
・コスト削減
バックオフィス業務の手作業や紙ベースの作業を減らすことで、人件費や経費、消耗品などのコストを削減することができます。また、バックオフィス業務のミスや漏れを防ぐことで、再作業や修正作業などの時間的コストを削減することができます。
・収益増加
バックオフィス業務のスピードや品質を向上させることで、顧客企業の満足度やロイヤルティを高めることができます。ChatGPTを活用し、データを分析することで、顧客企業のニーズや傾向を把握し、マーケティングや営業に活用することができます。これにより、収益や利益を増加させることができます。
・イノベーション促進
バックオフィス業務のルーティンワークを減らすことで、従業員の創造性やモチベーションを高めることができます。ChatGPTを活用し業務効率化や時間的コスト削減に取り組むことで、新しいサービスや製品の開発や改善する業務に集中することができ、イノベーションを促進することができます。
以上のように、ChatGPTは、バックオフィス業務のDX化を推進することで、企業のコスト削減、収益増加、イノベーション促進など、さまざまなメリットをもたらすことができます。ChatGPTの活用が、企業の競争力を高める鍵になることがご理解いただけたと思います。
③ ChatGPTの導入手順と注意点
ChatGPTを経理業務に導入するための手順は以下の通りです。
・目的と目標・ニーズの明確化
どの業務を自動化するのか、具体的なニーズを確認します。
また、ChatGPTを導入する目的と目標を明確にすることが重要です。ChatGPTを導入することで、どのような業務の課題を解決し、どのような効果を得ることができるのかを具体的に定義する必要があります。また、目標を達成するための指標や期限を設定することも必要です。
・データの準備と管理
生成AIは、データに基づいて学習し、データを生成する技術です。そのため、データの準備と管理は、生成AIの導入において重要な要素です。生成AIに適したデータを選択し、データの品質や量、多様性を確保することが必要です。また、データのセキュリティやプライバシー、倫理などの観点から、データの管理や利用に関するルールやガイドラインを策定することも必要です。
・ツールの選択と評価
ChatGPTを搭載したツールやプラットフォームを選びます。
ChatGPTIを導入するには、適切なツールを選択することが必要です。ChatGPTのツールは、様々な種類や機能があります。自社の業務や目的に合ったツールを選択することが重要です。また、ツールの選択にあたっては、ツールの性能や品質、コスト、使いやすさ、信頼性などの観点から、ツールを評価することも必要です。
・設定とカスタマイズ
自社の業務フローに合わせてツールを設定し、必要に応じてカスタマイズします。
・人材の育成と教育
生成AIを導入するには、適切な人材を育成することが必要です。生成AIを導入するには、生成AIの基礎知識や技術、ツールの操作方法などを理解することが必要です。そのため、生成AIに関する人材の育成や教育を行うことが重要です。また、生成AIを導入することで、業務の内容や役割が変化する可能性があります。そのため、従業員のスキルやキャリアの再構築や支援を行うことも必要です。
・運用開始
問題がないことを確認後、本格的な運用を開始します。
注意点としては、データのセキュリティ対策が重要です。経理データは機密性が高いため、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
以上のように、生成AIを導入するには、様々なポイントを考慮する必要があります。これらのポイントを考慮することで、ChatGPTの導入をスムーズに進めることができます。
④ 実際の経理業務での活用方法
実際の経理業務でChatGPTを活用する例をいくつか紹介します。
・経費精算の自動化
社員が提出する経費精算書を自動で読み取り、精算処理を行います。今まで社員が1つ1つ行っていた処理を自動化することで時間短縮と効率化につながります。
・会計処理のサポート
複雑な会計処理や決算作業をサポートし、迅速かつ正確に処理します。ただし、複雑な会計処理や税務判断には、専門家の知見が欠かせません。
ChatGPTと会計士・税理士などの専門家が連携することで、より高度な問題解決が可能になります。
・財務分析の支援
財務データを分析し、経営層に対してわかりやすいレポートを提供します。今まで社員が行っていた処理を自動化することで時間短縮と効率化につながります。
ChatGPTやAI-OCRを活用した経理業務の自動化は、既に多くの企業で導入が進んでいます。
経理業務の効率化事例を2社紹介します。
株式会社NTTデータ・スマートソーシングとファーストアカウンティング株式会社は協業し、経理特化型AI「Remota」を提供しています。
サービスの導入により、領収書の使いまわしや整合性の確認などのチェック業務を効率化し、経理担当者の負荷を軽減するとともに、正確で高速な処理を実現しています。
LINE WORKS株式会社もAI-OCRを活用し、異なるフォーマットの領収書・請求書の処理を自動化するサービスを提供しています。
AIチャットボットと組み合わせることで、申請に必要な項目の不備がある場合に、経理担当者の目を通すことなく、自動で不備項目についてのやりとりがされるスムーズな経費精算フローを構築しています。
弊社でおすすめしております「マネーフォワード」でもChatGPTをAPI連携したサービス「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」の提供が開始されました。
マネーフォワードクラウド会計 for GPTでは、『マネーフォワード クラウド会計』、『マネーフォワード クラウド確定申告』から財務データを自動取得し、データから財務状況を分析、レポートを生成できるサービスです。
ユーザーがチャットに指示を入力すると、財務・経営状況に関するレポーティングや、改善ポイントの提案をしてくれます。
マネーフォワードの詳しい内容は弊社までお気軽にお問い合わせください。
⑤ まとめ
皆さまいかがでしたでしょうか。
この記事ではChatGPTが経理業務にもたらす変革の可能性について紹介しました。
日常的な業務の自動化から、複雑な問題解決、パーソナライズされた文書生成に至るまで、ChatGPTは経理部門の効率化と質の向上に大きく貢献することが期待されます。
しかし、その潜在能力を最大限に引き出すためには、技術的な課題の克服、継続的な学習とデータ更新、リスク管理と品質保証の確立が必要です。
ChatGPTは、経理業務のDXを大きく前進させる可能性を秘めています。AIの力を借りつつ、人間の専門性と経験を生かすことが、経理部門の強力なパートナーとなるでしょう。
経理担当者の皆様には、ChatGPTを味方につけていただき、新しい時代の経理業務を切り拓いていただきたいと思います。
また次回のコラムでお会いしましょう!