【経費精算Q&A】Vol.3 「交際費と会議費の違いってなに?」

こんにちは!だんだん夏の本番の暑さになってきました。

皆さんお元気でお過ごしでしょうか。冷たい〇-ルが美味しくて飲みすぎには気を付けてくださいね。

本日は「経費精算Q&A」第3弾となります。経費の疑問が解決するかもしれません。

最後までご覧ください。

 

 

 

 

目   次

 

 

  • 1.まずは違いをざっくり整理!

 

  • 2.判断のための3ステップ

 

  • 3.実際に迷いやすいシーンとその判断例

 

  • 4.なぜ分類が重要なの?

     

  • 5.社内規定・承認フローに影響

 

  • 6.まとめ

 

 

 

 

 

 

 

Q:取引先とランチミーティングをしました。これは「交際費」?それとも「会議費」?

 

どちらで処理するかで変わることってあるの?

✅A:はい、大きく変わります。

 

 

「交際費」か「会議費」かで、税務処理の取り扱い・社内の承認フロー・上限額のルールが異なるからです。
ポイントは、目的・相手・金額の3つです。

 

 

 

 

1.まずは違いをざっくり整理!

 

 

交際費 会議費

 

 

・主な目的     

 

交際費・・社外との関係構築・接待

     会議費・・社内外の会議や打合せ
・主な相手
     交際費・・社外の取引先やお客様
     会議費・・社内メンバー or 社外の会議参加者
・金額の目安
     交際費・・上限なし(※税務上制限あり)
     会議費・・通常は1人あたり5,000円以下
(具体例 飲み会・ランチ接待・贈答品 会議時の弁当・飲み物・茶菓子)

 

 

 

 

2.判断のための3ステップ

 

①目的を明確にする

 

  • ・情報交換・会議・商談の延長 → 会議費

 

  • ・関係づくり・懇親・歓迎会 → 交際費

 

 

②相手が誰かをチェック

 

  • ・社内だけ → 会議費

 

  • ・社外を含む → 内容によって分かれる
    会議が目的で、飲食がサブであれば「会議費」扱いもOK

 

 

 

③金額を確認する(税務的ポイント)

 

  • 1人あたり5,000円以下の飲食で、
     会議の一環であることが明確なら「会議費」でOK
     ※これは国税庁が認めている取り扱いです。

 

 

 

 

3.実際に迷いやすいシーンとその判断例

 

 

🔹シーン1:社外の方と昼食をとりながら打合せ

 

  • 内容が実質「会議」なら → 会議費

 

  • 💡「商談内容の確認を含む打合せ」として申請書に記載すると明確に!

 

 

 

🔹シーン2:取引先の方を接待するための飲み会

 

  • 親睦やおもてなしが目的 → 交際費

 

  • ❗アルコールが出る場合は、原則「会議費」扱いは不可です

 

 

 

🔹シーン3:社内のプロジェクト定例会でお弁当を注文

 

  • 完全に社内だけ → 会議費

 

  • 📌プロジェクト名や議題、参加者数などもメモしておくと◎

 

 

 

🔹シーン4:得意先に渡す手土産を購入

 

  • 飲食ではないが贈答品 → 交際費

 

  • 🎁 物品の贈呈も「接待の一部」とみなされます

 

 

 

4.なぜ分類が重要なの?

 

 

✅ 税務上の取り扱いが違う

 

 

  • 交際費には、法人税上の**損金算入制限(※)**があります
     → 節税のためには、可能な限り「会議費」として処理したほうが有利なことも

 

  • 一方で、無理に「会議費」として処理すると、税務調査で否認されるリスクも

(※)資本金1億円以下の法人では、年間800万円までの交際費は全額損金算入できますが、超えた分には制限があります。

 

 

 

 

5.社内規定・承認フローに影響

 

  • 交際費は、役職者の事前承認が必要な会社が多い

 

  • 会議費は比較的ライトに使えるが、目的と内容の記録は必須!

 

 

💡経理部門がよく確認するチェックポイント

 

・領収書の宛名・金額・日付 証憑の正確性チェック

 

・参加者の内訳・人数 1人あたりの金額を確認するため

 

・飲食の目的と会議の関係性 会議費として妥当かを判断

 

・アルコールの有無 飲み会なら交際費

 

✍️申請時にメモしておくと安心な情報

 

  • 誰と(所属・人数)

 

  • いつ(日時)

 

  • なぜ(目的・テーマ)

 

  • どこで(場所・店名)

 

  • 何をした(内容の要点)

 

例:

「4/18、A社とのプロジェクト進捗共有会議後、〇〇カフェにて昼食をとりながら調整事項を確認。参加:A社3名、当社2名、計5名。一人あたり1,100円」

 

 

 

 

6.まとめ

 

今回は、「交際費と会議費の違いについて」でしたが、いかがでしたでしょうか。

会議費と交際費は、「目的・相手・金額」の違いで仕分けされます。もう一度チェックしてみましょう!

 

  • 交際費: 接待・懇親が目的の支出(社外向け中心)

 

  • 会議費: 会議の補助的な支出。社内・社外問わずOK

 

  • 曖昧な場合は、「誰がどう見てもそう判断できる説明」を残すことが大切

 

  • 税務リスクを減らすためにも、目的と金額の整合性を意識して分類を!

 

上記が注意する点になります。経費精算の際に思い出してみてください。

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